見頃の花

　にぎやかな蝉の声が聞こえ始めたこの頃、海辺で爽やかなレモン色のハマボウの花が咲き始めています。ハマボウの花は、アサガオのように朝咲いて夕方しぼむ一日花ですが、夏の期間どんどんと花を咲かせ夕方には黄色い花びらが赤やオレンジ色になって枯れてしまいます。

　夏の日盛りに木陰の恋しい季節となり、盛夏を彩るムクゲの花が咲き始めています。ムクゲは、暑い夏時期にとてもきれいな花を咲かせる植物なので見る人を元気にしてくれます。花の色は、白、濃紅、濃紫、ピンクなどです。

　早いもので今年もそろそろ半分が過ぎようとしていますが、遠くからでも香ってくるクチナシの花が咲いています。クチナシは梅雨時に大型で純白の６弁花を咲かせ強い香りを漂わせています。開花当初は白色ですが徐々に黄色に変化していきます。花はジャスミンに似た甘い香りを放ち、キンモクセイやジンチョウゲと共に三大芳香木とされています。

　初夏の訪れを告げるとともに、梅雨の時期に咲くハナショウブの花が咲いています。ハナショウブは、姿も色も雅でひときわ華やかなハナショウブの景色を見ていると初夏の暑さや梅雨のジメジメ感も忘れさせてくれます。

　衣替えの季節を迎え、道行く人々の装いにも夏らしさが感じられるころとなり、次々と鮮やかな梅の花に形が似たタイリンキンシバイの花が咲き始めています。タイリンキンシバイの花は、花弁が大きく丸味のある黄色い花です。

　一雨ごとに色を変えるアジサイの花が美しい季節となりました。梅雨の庭を美しく彩るアジサイは日本で古くから愛され、他の植物が元気をなくしがちなしめじめした梅雨の時期にでも、華やかで大きな花を咲かせてくれるので広く人気があります。

　春から夏へとうつろいゆく季節、花々に囲まれ美しいハナショウブの花が咲き始めています。ハナショウブの花は、５月下旬から６月中旬で花弁の元にはっきりとした黄色の菱模様があり、花の色は白、桃、紫、青、黄色など数多くあります。

　清々しい五月晴れが心地よい季節となり、山の川沿いにある岩の上に自生しているサツキツツジの花が咲き始めています。サツキツツジの品種は1000種以上あり、花の色は赤、ピンク、白、黄色等の花を咲かせます。花が咲き始めると、一週間くらいの間につぼみが順番に咲くのでとても華やかです。

　梅雨の季節を迎え、ぐずついたお天気が続いております。梅雨入りの頃から夏にかけてまっすぐに伸びたタチアオイの花が咲いています。花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上がっていき、一番上の花が開花すると梅雨があけると言われていて花の色は、赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩です。

　庭のぼたんが大輪の花を咲かせうるわしい季節を迎え、山道を通ると新緑の中で咲くタニウツギがピンク色の花をたくさん咲かせています。タニウツギの花は、ラッパのような形で五枚に裂けた丸い花びらが開き、田植えの時期に花が咲くので「田植え花」としても知られています。梅雨の時期に山道を通ると新緑の中で咲くピンクの花がひときわ映えています。